突然ボディーガード

仕事の帰りにスーパーに寄りました。夕方7時頃だけど寒いせいか人は少な目、前の道路もしんとしています。そこへ出ていこうとしたとき、70代と思われるお婆さんに呼び止められました。

何かと思えば、すぐそこの道に停まっているシルバーの車が怖くて帰れないので、途中まで一緒にいてほしいと言うのです。

怖い理由は、一人で買い物に行った帰りにひったくりにあったことがあり、犯人はシルバーの車で逃げたのだと。そのとき預金通帳やら印鑑やら全部取られた。

財布には3万入っていたんです。もう怖くて座り込んで助けて下さいと叫びましたと、そのときの恐怖を語ります。「そうですか」私は始めは災難にあったものだと同情して聞いていましたが、この方は人が聞きもしないのに、通帳や印鑑や余計な現金を持ち歩く危なっかしい買い物習慣をペラペラと話している訳です。

それ以前に足元も少々危ういので支えること2回。こちらも遠慮がなくなり言いました。「近所に買い物に行くだけなら、現金を余り持ち歩かないほうがいいです。

スーパーで3万円も何を買いますか?それに通帳と印鑑は一緒に保管しないように何かに書いてありますよ」「それは考えなかった。通帳は別にしないといかんですね」というお婆さん。交差点にいい具合に交番があるので、不安だったら送って貰ってはどうですかと言ったら、そうしますと安心したようで無事別れました。

シルバーの車は何でもなく、寒いけど日没後の青ずんだ雲が綺麗でした。とりあえず任務完了か?と独り言を言って帰りました。インナーブラン